必ず何かが起こる
4.カイロにて その3 ホテルにて

泊まったホテルは古い王宮を改造したMARRIOTTです。パックツアーにも利用されているようで日本人の団体に出会いました。市内中央でどこへいくにも便利な場所です。

ホテルのベランダからの夜景です。ナイル川には遊覧船が浮かびボーッと眺めていました。

同僚2人とのオヤジトリオでそのうち1人は駐在経験者だったので夜は遊びに出るつもりだったのに2人とも出かけるのは気が進まないようです。カイロ名物のハト料理が楽しみでフロントでお薦めの店を教えてもらい、大体の値段や場所まで聞き出して、さあタクシーに乗って行こうとひきずってみたのですが尻込みして結局アキラメました。商社の案内なら行くくせに自分だけでは意気地のないオジンどもです。海外での経験といっても、自分ひとりで行動することのすくない人もいるんだと実感した次第です。
それでも晩ご飯を食べないといけないし、ハトも食べたいしで、ホテルの中庭にあるレストランでようやく折り合いがつきました。ハトのお腹に米や野菜などを詰め込んで焼いたもので結構イケます。あといろいろ頼んだけどありきたりの料理ばかりで覚えていません。
食後ヒマだったのでホテルを出て街をブラブラしてみました。まったく様子がわからない町なので裏道は通らず大通りだけにしたので、覗いてみたい店がみつからずようやく1軒のコンビニのような(よろず屋ですね)のを見つけウレシクなりました。何を売ってるか店内をキョロキョロ探しまわり、香辛料のコーナーでカレー粉(エジプトでも食べるんだ!)と菓子のコーナーでエビセンもどきをゲット。帰国してから作ってみたカレーの味はごく普通でした。(缶入りカレー粉とよく似ている)

このマリオットホテルでの思い出は何といってもチェックアウトの時です。
例によって朝出発時のチェックアウトは混雑していて列に並ばねばなりません。ようやく僕の番になって明細をもらい暗算で合計すると合ってます。コンピュータの計算とはいえあやしい場合がありますからね。ともかく合ってたのでサインして支払ったのですが、問題は帰国してから出てきました。ホテルのレシートの束に1枚だけ見知らぬやつが交じっていたのです。他人のを一緒にホチキスしたと思い集計表と突き合わせてみると、意外なことに(意外でもないか...)なってました。レストランで例のハトを食べた日のもので日付も部屋番号も合っているのですが名前が別人です。当然、食べたものも違います。じゃあ僕の食べたもののレシートはどうなったんだろう?会計係は間違ったレシートを集計していたのです。値段は大したことがなく会社からもらう食事代に納まっているので実害はありません。
いくら混み合っていても時間がかかろうが、レシートの束は残らずチェックしよう!
といういい経験でした。

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